奈良芸術文芸サロン|歴史観光の佐保山茶論

奈良芸術文芸サロン|歴史観光の佐保山茶論
催し情報
 
催し情報
フランスの雅とドイツの理 〜チェンバロ音楽の醍醐味〜                (2015.9.12&9.13終了)
後援 奈良県・奈良市

チェンバロ 彪前ー子

フレンチチェンバロ
ブロンシェ1733年に基づくモデル(安達正浩製作)

 ヨーロッパで17年におよぶ演奏・教授活動のキャリアをもつ彪前ー子が、分かりやすいレクチャーを交えてフランスとドイツのチェンバロ音楽を紐解いた。9/12(土)の演奏会終了後、希望者にチェンバロのセミナー(主催:日本チェンバロ協会)が開催されました。




お客様のご感想(アンケートより)

●フランスものの時代による差。フランスものとバッハの違い!とても楽しかったです。フーガの技法全曲演奏も楽しみにしています。

●プログラムの組み立てがすごくよかった。解説もgoodでした。

●演奏家や楽器がすぐ近くで大変素晴らしかった。あっという間に演奏会が終わってしまい残念です。もっともっと聴いていたかったです。蒔絵風の楽器が茶論にぴったりでした。

●1733年ブロンシェで聴くフランスものに優雅で特に力強くすばらしい響きでした。

●チェンバロが好きで最近勉強始めました。きれいな音という印象だけが強く残っています。本日楽器が呼吸しているようで、ホールそのものが楽器になったように感じました。先生のすばらしい演奏に出会うことが出来、夢のような時間でした。明日からの方向がまた明るく見えてきたように思います。

●リュートやヴォラ・ダ・ガンバと異なり様々なテンポのバリエーションがあると感じた。とても雅な音楽で、チェンバロの装飾を見ながら聴き入っていると天上の音楽という趣が感じられます。

●これまでチェンバロの音は電子楽器でしか聴いたことがありませんでしたが、本来の音が繊細で、天上の声のように美しいことに気付きました。バッハのチェンバロ曲はピアノでなくっちゃと永らく思っていました。元々のバッハに接することが出来て光栄でした。

●すばらしい会場で、すばらしい演奏を聴けました。ありがとうございました。また機会がありましたら是非来たいと思います。

●解説があったのがとても良かったです。ヨーロッパでの音楽教育がどういうものかのお話があればいいかなと思いました。

●ゆったりとした空間で秋の気配を感じながら楽しめました。ありがとうございました。

●美しい演奏をありがとうございました。

●目に緑、耳に♪♪楽しくて優雅なひと時でした!指使いが見たかったのでいいお席を獲得出来ました!!

●何という音でしょう!!まずその音に心がふるえました。私、奏する者としてチェンバロの音はかくありきかと。又、情熱的でありながら理性的な音の処理、間のゆれ、作曲家、国、楽器を越えたところでの表現!すべて彪前ー子の世界でした。

●久しぶりに心地良いチェンバロの音を聴く事が出来ました。さりげないゆれ、内声のからみ。チェンバロが歌っていました!幸せなひとときでした。

●フランスの曲、ドイツの曲、各々に表現は勿論音色の違いを表現されており、興味深かったです。

●先生のパッションに圧倒されました!

●他の楽器とのコラボも聴きたいと思いました。

●すばらしいパッションのあるプレイ。感動致しました。ただ素人の私には単一楽器では長く聴かせて頂くのが少ししんどい感じもしました(失礼ですが。)

●プログラムの構成がおもしろかったです。お話もお上手で楽しく聴かせて頂きました。


(演奏会曲目)
1.J.Ch.de シャンボニエール:クラヴサン曲集第1巻 1670年パリ出版より
  パヴァ―ヌ「神々の話」、クーラント ト調

2.ルイ・クープラン:プレリュード、アルマンド、シャコンヌ、二調

3.フランソワ・クープラン:クラヴサン曲集第3巻1722年パリ出版より第17オルドル 
  尊大、又はフォルクレ/クーラント/小さな風車/鐘/バニョレの乳搾りの少女

4.フランソワ・ダジャンクール:クラヴサン曲集1733年パリ出版 
  第4オルドルより アルマンド「クープラン」/ロンド「調和的」

5.ジャック・デュフリ:クラヴサン曲集第1巻1744年パリ出版より 
  アルマンド/クーラント

6.アントワーヌ・フォルクレ父子:1747年ヴィオール、クラヴサン曲集パリ出版第4組曲より
  マレッラ/クレマン

7.J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲の初めの8つの低音による様々なカノンよりBWV1087
 平均律曲集第1巻より前奏曲とフーガ 二長/二短調 BWV850,851
 フーガの技法より コントラプンクトゥス BWV1080-1,6

(セミナーテーマ)
17世紀通奏低音入門

□演奏会の主旨
チェンバロ音楽、その王道を辿る       彪前ー子
18世紀に入り、ヨーロッパでチェンバロは楽器も音楽も成熟期を迎えます。果物で言えば正に完熟、樹から落ちる直前の芳醇な状態です。フランスではフランソワ・クープラン、ドイツではJ.S.バッハがその頂点にあると言っても過言ではないでしょう。奇しくもこの2つの家系からは多くの優秀な音楽家が輩出されました。しかし作曲家や聴衆の要求は次第に変化し、よりダイナミックレンジが広く、派手で大きく心を揺さぶるようなものが好まれるようになります。18世紀後半にはチェンバロは音の大きさの変化が著しい「ピアノフォルテ」に席を譲ってしまうのです。
今回はチェンバロ音楽が最も輝いていた時代のフランス宮廷のクラヴサン(フランス語でチェンバロの意味)音楽の数々とJ.S.バッハの作品を取り上げ、その趣味や響きの差を聴いて頂きます。名古屋にアトリエを構える安達正浩氏の大型のフランスタイプの楽器はこのプログラムの魅力を存分に伝えてくれることでしょう。

□プロフィ―ル
彪前ー子 Akiko Kuwagata
東京生まれ。東京藝術大学附属音楽高校作曲科卒、東京藝術大学音楽学部作曲科を中退し、DAADドイツ政府奨学生としてデトモルト音楽院、シュトゥットガルト芸術大学のチェンバロ科を卒業、国家演奏家資格取得。パリに移りセルジー国立地方音楽院、ショーモン市立音楽院で教鞭を取る傍らヨーロッパ各地で演奏活動に従事。日本文化庁在外研修員としてイタリア、スペインでチェンバロ、オルガンの研鑽を積む。第8回ブリュージュ国際チェンバロコンクールで1位無し2位他、FEPパリ国際チェンバロコンクール、ライプツィヒ・バッハ国際コンクールなどに上位入賞。17年に亘る欧州滞在の後2000年に帰国した後は東京を中心に多様な活動を展開している。古典音律に関する翻訳、論文、講演、音大での特別講義の他、古楽奏法、分析講座なども各地で多数行っている。2010,11年に亘り「アントレ」誌にソルミゼーション入門講座を連載。
チェンバロをケネス・ギルバート、リナルド・アレッサンドリーニ、故ヴァルデマール・デューリンク氏に、オルガンをオディール・バイユー、ゴンサレス・ウリオル氏に師事。
現在東京藝術大学非常勤講師、松本市音楽文化ホール講師。1997.2003.2007年山梨古楽コンクール審査員。
日本音楽学会、日本オルガン研究会、日本ソルフェージュ研究協議会、フランス・クラヴサン協会、日本チェンバロ協会所属。


リュート・ライヴ「アノニマス礼賛」〜名前に守られずに伝わった音楽〜  (2015.7.5 終了)
後援 奈良県・奈良市

ルネサンス・リュート 坂本龍右

スイス・バーゼルに拠点を置き活躍中のリュート奏者坂本龍右が斬新な切り口でお届けするリュート音楽の魅力。演奏曲目は、より素朴な形でリュートの音楽の魅力を味わっていただくため「作者不詳=アノニマス(Anonymus)」の作品のみをとりあげた。

□演奏会の主旨
かつてヨーロッパにおいて、リュートは最も人々に愛された楽器の一つでした。そんな時代、15世紀から17世紀にかけて、おびただしい数のリュートのための音楽が手稿の形で書きためられたのですが、それと同時に多くの作品が「名無し」の状態で後々の世に伝わることになりました。
 現代の私たちにとっては、「作者不詳=アノニマス(Anonymus)」と一括されてしまうそれらの人々は、場合によっては文字通り名もない音楽家だったかもしれないし、あるいは反対に、わざわざ名前を記す必要がないほど自明な、当時有名な音楽家だったかもしれません。今回はあえて、そうした形で伝わる作品のみをとりあげることで、「作曲家−音楽作品」という枠組みから自由になり、より素朴な形でリュートの音楽の魅力を皆さまにお伝えできるものと思っています。
坂本龍右 談



お客様のご感想(アンケートより)

●スコットランド俗謡は実に不思議な音楽だった。トッカータ、パッサカリアは自分の体に入ってこられる感じがした。

●リュートの繊細な響きがよく映える会場だった。女性専用?の最前列かぶりつきで聴かせて頂きました。低音弦と高音弦の音色の違い、指使い、奏者の息づかいまでよく分かり、とても良かったです。1本のリュートの中から様々な声の歌が聞こえて驚きました。(庭で鳴いていた)ウグイス嬢の愛らしい相の手も良かったですね。リュートの調弦の仕方、お話も面白かったです。

●楽しいコンサートでした。近所にこのような素敵な場所があったことをうれしく思います。

●大好きです。何度もLiveして下さい。

●またの機会に聴かせていただけることを楽しみにさせていただきます。ご活躍をお祈り致します。

●坂本さんの真摯な研究態度と技術の高さとが本当に彼の人生そのものだと分かった。

●是非またルネサンスの音楽を聴かせて下さい。ありがとうございました。

●先入観無しというより今を楽しむという曲そのものを堪能出来る企画が良かった。ウグイスが鳴いていたのがうれしかった。

●思っていた以上の素晴らしい企画だった。曲が終わると、ふうーと深い吐息が・・・・。

●リュートの語りと万葉の世界とつながっている様な気がしました。

●リュートは耳を澄ませて、聴き入る楽器でした。豊かな音色、クリアなメロディー、素晴らしかったです。

●本当に素晴らしい演奏でした!事前ガイド、興味深く読ませていただきました。

●モダン譜やファクシミリ譜を見慣れた私には演奏の曲間で時々見せて下さる手稿譜を読み解かれて今聴いた素晴らしい演奏になることがただただ驚きでした。お話も面白かったです。ありがとうございました。アノニマス6回シリーズを期待しています。

●演奏会のコンセプトが新鮮で良かったです。演奏も表情が豊かでとても素敵でした。リュートを始めたくなりました。

●天井が高いからか、音がよく響いていた。たまにウグイスの声が聞こえたりして楽しかった。クラシック音楽は窮屈だというイメージがあって、ほとんどご縁がありません。でも、なぜか古楽に限って心ひかれ、情報が入った時はコンサートに行きます。マイクを通さず、リュートの端正な音色に触れることが出来て良かったです。リュートの音色はもっと異教的な雰囲気と思っていたのですが、いろんな音色が有るのかなぁ・・・。

●演奏もプログラムも良かった。

●日曜の午後のひと時、奈良へ出かけて来て良かったです。「スザンナはある日」はプログラムを見た時から興味がありました。リコーダーのアンサンブルで楽譜があるのですがどういう曲かイメージがつかめなかったので長い曲でした。いつか4人で集まった時に音を出してみたいと思います。素敵な演奏ありがとうございました。

●全部知らない曲なのに飽くことなく聴けました。演奏者の力ですね〜。ウグイスの声が聴こえたのも良い感じでした。また坂本さんのリュート聴きたいです。外国でもいろいろお忙しいと思いますが情報がんばって取り込んで可能な限り演奏を聴きに行きたいです。

●ウグイスの鳴き声が聞こえてくるなど風雅な環境でした。


曲  目 ※作曲者および編曲者は、全て不詳。

●ペサロの手稿譜(15世紀末〜16世紀初頭、イタリア)より 
リチェルカーレ、シャンソン「私は恋をする」

●ティボーの手稿譜(16世紀初頭、イタリア[フランスにて保管])より
パヴァ―ナとカラータ

●シエナの手稿譜(16世紀後半、イタリア[オランダにて保管])より
ファンタジア

●キレゾッティの手稿譜(16世紀後半、イタリアまたはドイツ[所有者不明])より
スパニョレッタ、イタリヤーナ、ニワトリの鳴き声

●ウィロビーの手稿譜(16世紀後半、イギリス)より
アンソニーのパヴァン

●ユーイングの手稿(17世紀前半、イギリス)より
バラッド「森は荒く」による変奏曲
(原曲:W.バード作、リュート版編曲者不明)

●ボードの手稿譜(17世紀前半、イギリス)より
俗謡「女房を家に閉じ込められない」、「ジェーンはメイポールへ」

●ウィッカムブルークの手稿譜(17世紀前半、イギリス[アメリカにて保管])より
シャンソン「スザンアはある日」
(原曲:ラッソ作、リュート版編曲者不明)

●ストラロッホの手稿譜(17世紀前半、スコットランド[原資料行方不明])より
スコットランド欲謡メドレー

●ハーシュの手稿譜(16世紀末、イギリス)より
曲名不明[ファンタジア]

●グダンスクの手稿譜(17世紀前半、ポーランド[ドイツにて保管])より
俗謡「モニカ」による変奏曲

●クレムスミュンスターの手稿譜(17世紀前半、オーストリア)より
トッカータ、曲名不詳[パッサカリア]

□プロフィール
坂本龍右 Ryosuke Sakamoto
 奈良県出身。幼少期より古楽器に親しみ、1994年全日本古楽コンクールにおいて最年少の10歳で予選通過し、注目を浴びる。その後、東京大学文学部(美学芸術学専攻)を卒業。2008年、スイスのバーゼル・スコラ・カントルムに留学し、リュートをはじめとする撥弦楽器をホプキンソン・スミス氏に師事、2011年に優秀賞付きで修士課程を修了。並行して、ルネサンス期のヴィオラ・ダ・ガンバをランダル・クック氏、通奏低音理論をイェスパー・クリステンセン氏、声楽をアルムート・ハイパリン氏、記譜法理論をヴェロニク・ダニエルズ氏にそれぞれ師事する。同校に新設されたルネサンス音楽科に進み、アン・スミス氏にルネサンス音楽理論を、クロフォード・ヤング氏にプレクトラム・リュートを師事し、2013年に修了。同年ラクィラ(イタリア)で行われた国際古楽コンクールにて第1位(2位なし)ならびに聴衆賞を得る。在学中より多彩なアンサンブルに所属し、ウィーン古楽祭、ヨーク古楽祭、ユトレヒト古楽祭などに出演するほか、録音も自身のソロCD「Travels with my Lute」(英グラモフォン誌推薦盤)を含め、数多い。リュート奏者としては自身が中心となり結成した「イル・ベッルモーレ」の他、イングリッシュ・コンソートの編成による「クィーンズ・レヴェルズ」、リュート・カルテット「ディライト・イン・ディスオーダー」などのメンバーである。これまでに、フランス・ドイツ・イギリスの各リュート協会からソリストとして招聘を受けている。このほど2枚目のソロCDのための録音を修了し、リリースが待たれる。
坂本龍右公式サイト: http://ryosukesakamoto.com/

ムジークフェストなら2015                               平尾雅子 ヴィオラ・ダ・ガンバの詩   (2015.6.27&6.28終了)


後援 奈良県・奈良市

ルネサンス・バロック宮廷音楽の華ヴィオラ・ダ・ガンバ。
名手平尾雅子が奏でる、雅味があり、うるおいのある、しみじみと語りかける美しい響き。




お客様のご感想(アンケートより)

●2階席で聴かせていただきました。ヴィオラ・ダ・ガンバは初めてでした。素晴らしい演奏に心が癒されました。楽しいひと時ありがとうございました。

●初めて聴く音色とても深く心に響きました。古楽器は人間の古い歴史の中から生まれたもので今のものより体に響くのでしょうね。

●圧倒的なテクニックから生まれる音楽。本当に贅沢な時間を過ごさせていただきました。音楽の息遣いを感じられるのは生演奏ならでは。本当の音楽は決してCDでは体験出来ないと思います。

●緑うつくしい佇まいと 抜群の響きを持つ佐保山茶論でのヴィオラ・ダ・ガンバのコンサート。平尾さんのガンバは、深い美しい音で、時にヴァイオリンよりもドラマティックに、時にとろけるようなピアニッシモでささやき、その音楽に みな心を奪われたような時間でした。

●すがすがしい佐保山茶論で美しい演奏を聴かせていただきました。ヴィオラ・ダ・ガンバを初めて聴きました。古楽器の温かい音色に包まれました。

●佐保山茶論は初めてだったのですが音楽にぴったりの雰囲気で時折窓外に目をやりながら楽しませていただきました。素晴らしいテクニックと音色。色々な古楽器をこれからも聴けたらと切望します。ありがとうございました。心にしみる佳いコンサートでした。

●ガンバが好きなのでまた聴きたい。響きがスバラシイ。年1回ここでお願いします。必ず!

●16〜18世紀の時代の空気にひたった感じです。この様に素晴らしい別世界があるとは初めて知りました。

●他の曲は聴いたことがあったのですがアーベルを生で聴いたのは初めてで感激しました!

●ヴィオラ・ダ・ガンバのあらゆる音を堪能出来た。

●300年前の音楽、当時の人はこのような音楽を楽しんでいたのか!素晴らしい本当の演奏家平尾雅子様を知ってうれしいです。緑したたる静かないい環境で静かに古典の音楽を聴かせていただいて幸せです。

●とても素敵なおしゃれな建物の中で古い昔の音楽に出会えて感激しました。ますますこの奈良の街が好きになりました。また、演奏家の方の作曲家の背景のお話もとても興味深く聴けて時代の情景など空想しながら聴くことが出来ました。不思議な世界に入っていけたと思います。ありがとうございました。

●佐保山茶論には一度伺いたいと思っていました。ヴィオラ・ダ・ガンバを生演奏で聴くのは初めてですがチャーミングで力強い音色に大変惚れ込んでしまいました。これからも古楽コンサートの企画を楽しみにしています。

●コンサートも曲の構成も面白く平尾雅子さんの演奏も会場の見事な音響とあいまって予想通り申し分なく素晴らしものでした。今後とも佐保山茶論の催しを愉しみにしています。



曲  目
T.ヒューム:そっと触って、キャプテン・ヒュームのパヴァン、ある兵士のガリヤード /ドゥ・マシ:プレリュード 二短調 / M.マレ:アラベスク、スペインのフォーリヤ / J.シェンク:ソナタ イ短調 作品9の6 / C.F.アーベル:3つの小品 二短調


□プロフィール

平尾雅子 Masako Hirao
 京都に生まれる。 国立音楽大学楽理科卒業。ヴィオラ・ダ・ガンバを故大橋敏成、音楽学を高野紀子の各氏に師事。スイスのバーゼル・スコラ・カントルム にてヴィオラ・ダ・ガンバをジョルディ・サバール、室内楽をジャネット・ファン・ヴィンゲルデンの各氏に師事。ディプロマを得て同校を卒業後、オランダのデン・ハーグ王立音楽院にてヴィーラント・クイケン氏に師事。1980年に帰国するまでサバール率いるアンサンブル「エスペリオンXX」のメンバー。
 帰国後はリサイタル、室内楽コンサート、レコーディングで内外の名手と共演する一方、「エスペリオンXXI」公演などでヨーロッパ各国や韓国などの国際古楽フェスティヴァルに出演。自らの研究をもとに、様々な企画公演を手がけている。
 ALM (コジマ録音)よりCD「マラン・マレの横顔」No.1,2,3,4,5  ALCD1010,1021,1035,1084,1101 (いずれも1995年、1999年、2002年、2007年、2008年レコード芸術誌特選盤、「マラン・マレの横顔」No.4は2007年レコードアカデミー賞受賞)、「J.S.バッハ ヴィオラ・ダ・ガンバソナタ全3曲他」ALCD1020(同誌準特選盤)、「ディエゴ・オルティス 〜ルネサンス装飾の粋〜」ALCD1118(2010年同誌及び朝日新聞特選盤)、マイスターミュージックより「ダニューブ河のこだま」MH-1136(2003年同誌特選盤)、「王のパヴァーヌ」MH-1170(同誌準特選盤)等をリリース。 2010年1月アルテスパブリッシングhttp://www.artespublishing.comより、ディエゴ・オルティス『変奏論』邦訳書を出版、各方面で注目を集める。2014年ドイツのエディション・オッフェンブルクedition offenburgより、《ORTIZ : RECERCATE》(『変奏論』スペイン国立図書館所蔵イタリア語版原典を原本とする、英語による要約・解説付き)を出版。
国立音楽大学、京都市立芸術大学非常勤講師。富山古楽協会セミナー講師


佐藤豊彦バロックリュート・リサイタル 「名器グライフによるバッハとヴァイスの音楽」 (2015.5.16&5.17終了)
後援 奈良県・奈良市


 リュート界の巨匠佐藤豊彦(元オランダ王立ハーグ音楽院教授)がこの演奏会で使用したバロック・リュートは、1610年にローレンツ・グライフがドイツのインゴルシュタットで製作した現存する世界的でも稀な演奏可能なオリジナル・リュート「グライフ」。弦は「グライフ」が製作された当時同様、羊の腸を捩って作ったガット弦。



お客様のご感想(アンケートより)

●2階席に座らせていただきました。とっても素敵な空間で落ち着けました。間近で生の演奏が聴けて贅沢でした。リュートという楽器を知らなかったですし、こんなにスッと心にしみ入ってくる優しく包み込まれるような音色にうっとりしました!感動!

●静けさの中で立ち上がる音でした。

●繊細な美しい音色に茶論の空間がマッチして良かったです。

●初めて聴く楽器の音色に弾き手の深い内在された語りに癒されました。

●初めてリュートを聴きました。響きの中に人の声がある様で演奏がはじまってしばらくどなたかが口づさんでるのかと思いました。とても好きな響きで嬉しいです。

●建物の雰囲気は素敵です。椅子が堅いのが残念です。バッハの曲は音の流れがいいな(好き)と思いますので良かったです。ヴァイスは初めて聴きました。

●リュートやギターは音量が小さいので佐保山茶論のようなホールでの演奏で聴くのが最適。

●今回の演奏会は、CD発売記念のプログラムでした。このCDを事前に何度も聞いていたので、音楽を隅々迄自分にインプットしていたのですが、400年前のリュートでの佐藤先生の生演奏は、始めて聞いた時の感動をさらに成熟させて私を身震いさせました。優しく語りかけて来る佐藤先生のリュート演奏は、ヴァイスやバッハが愛した音楽の空間を、佐保山茶論の適切な広さと木造の柔らかい響きが見事に蘇らせてくれました。リュートのような古楽器の持つ柔らかい音やCDに録音できない空間は、今日のような生演奏でしか味わえませんね。今回も素晴らしい演奏会を企画頂き有り難うございました。

●「語る」と「歌う」の違い、全くその通りだと思った。(左記は、佐藤先生が「ナイロン弦では歌うことは出来ても語ることは出来ない。しかし、ガット弦では語ることが出来るのです。」とおっしゃったことに対しての意見。)自然な音に心身ともに安らげました。ホールの大きさと音量が良く合っており、響きが良かったです。

●アットホームな会場で身近に聴けて良かったです。現代と違った楽器だと思い、それを聴けて良かったです。

●佐藤先生の優雅な演奏、グライフから奏でられる音が夢幻の世界につれていって下さいました。音が語るというお話、とても良かったです。

●いにしえのヨーロッパを堪能出来て良かったです。

●豊かな心になりました。

●リュートという楽器を初めて聴きました。最初の曲を聴いた時、豊かな音色に身体がゾクゾクッとしました。

●ガット弦の響きが素晴らしかったです。オリジナル楽器の名器+総ガット弦+世界的な名手というとても貴重な演奏会。期待以上の素晴らしい世界にどっぷりと浸りました。音楽の神様に感謝です。


曲目  
●シャコンヌ ミ♭長調 - ヴァイス Ciacona in Es Dur / S.L.Weiss(1687-1750)
●組曲 ファ長調 − ヴァイス   Partita in F-Dur / S.L. Weiss
●組曲 ド長調(BWV1007)− バッハ Suite in C-Dur / J.S.Bach(1685-1750)
●シャコンヌ ソ短調 − ヴァイス  Ciacona in g-moll / S.L.Weiss 
(アンコール)
●シャコンヌ ラ短調 − ヴァイヒェンベルガー  Chaconne in a-moll /
J.G.Weichenberger(1676年−1740年)


□プロフィール
佐藤豊彦 Toyohiko Satoh リュート 
リュート界に於ける世界の第1人者として活動する佐藤豊彦は、立教大学在学中に恩師皆川達夫に出会い、啓蒙を受け、1968年にスイス、バーゼルに留学した。バーゼルではオイゲン・ドンボアにリュートを師事、1971年に世界で初めてのバロックリュートLPを録音してデビュー。1973年には29歳でオランダ王立ハーグ音楽院の教授に抜擢され、2005年に退官するまでの32年間、世界各国で活躍する多くの後輩リュート奏者を育てた。1982年のカーネギーホールでのリサイタルは、ニューヨークタイムズに写真入で絶賛を博した。東芝、テレフンケン、フィリップス、チャンネル・クラシックス、Nostalgiaなどのレーベルで数多くのLP、CDを録音し、1980年にオランダでエジソン賞を、同年に日本で文化庁芸術祭賞を、さらに1983年と2008年の2回にわたってレコード・アカデミー賞を受賞した。作曲家としても世界各地の現代音楽祭に参加し、自作品によるCD2枚もある。出版物にも「バロックリュート教則本」、「ヴァイヒェンベルガー・リュート選集」、「歌曲、或いはエア集 第1巻」などがある。2000年には「リュート&アーリーギターソサエティ・ジャパン」(LGS-Japan)の会長に就任し、音楽家のための禅茶道「楽禅古流」を考案し、能楽を学び、伝統的な日本の精神文化との融合を図りながら、現在も世界の第一線で活動している。

佐藤豊彦の詳細を紹介しているサイト「朝歌」はこちら


本村睦幸&太田光子 リコーダーデュオの世界                      (2015.3.21&3.22終了)
後援 奈良県・奈良市

 17本のいろいろなリコーダーを用いた中世・ルネサンス
・バロックから現代までの様々なリコーダーデュオ




お客様の感想(アンケートより)

●リコーダーの奥の深い世界に触れることが出来ました。リコーダーは単純な楽器かと思っていましたが認識が変わりました。小中学生の時に学びたかったです。とても贅沢な時間でした。ありがとうございました。茶論の雰囲気が良かったです。

●ヴォイスフルートの豊かな響きが心に残りました。

●本村さんと太田さんの演奏は本当にさすがです。素晴らしすぎます。関東ばかりでなく、また、西宮辺りでもなく、奈良に来て下さったことがとても嬉しかったです。また次回は村田先生とのトリオをこちらで聴きたいです。2階からみられるのはとても嬉しいです。指の動きを上から見られて幸せです。

●すごく良かったです。差音、びんびんきました!

●素晴らしい会場で贅沢な音楽会だった。十二分に楽しめました。ありがとうございます。

●静かな心地よい時間が過ごせました。ありがとうございます。

●2本のリコーダーであれだけの表現が出来るのに驚き!!演奏者の実力もさることながら持っておられる音楽性のなせる業(わざ)かと。

●とても音色のきれいな楽器で、次々に様々なスタイルの曲が聴けて良かったです。楽器の美しさ、曲の美しさ、眼と耳の両方で楽しめました。お二人の技巧の高さにも感動しました。ヴォイスフルートの音色が人の声のように温かみがあり美しくて良かったです。ファエレツァ写本のモテット、細かいパッセージがすごく速くてびっくりしました。

●とても良い環境で良い音色を聴くのはとても贅沢だと思いました。一曲目は脳天に響いてびっくりしていましたけど周波数の違いが原因とのことでさらにびっくり!!とても楽しいひとときでした。

●会場の響きがとても良かった。楽しかったです。2日連続のコンサートが良いです。都合の良い日に来られますので。

●また奈良に来てください!

●雰囲気の良い建物でゆったりした気分で聴けた。ただただ演奏に感動!!以前太田さんの演奏を京都産大で聴かせていただいた。今日もすばらしかった!本村先生のお話は友人から時折聞いていました。今日初めてお目にかかりすばらしい先生であることを身をもって知りました。お二人の益々のご活躍をお祈りします。私も少しずつ一歩一歩やっていこうと思います。休憩時間にお茶菓子まで用意して下さりありがとうございました。お茶を飲んですっきりした気分になりました。

●休憩時間に別棟でお茶まで(お菓子も)いただいて風情のあるお庭も見せていただき、素敵な音楽も満喫出来て嬉しかったです。

●素晴らしい演奏でした。全て良かったが、特に中世の曲が良かったです。とても響きの良い会場で、今後の佐藤さんのリュート、平尾さんのガンバの演奏会もとても楽しみです。考えてみれば、リコーダー2本だけという演奏会はほとんど経験なかったです。

●どの曲もそれぞれ味わい深く良かったです。お二人の息がぴったりで楽しいコンサートでした。響きが大変美しかったです。

●素敵な会場ですね!太田光子先生の指の動きが素晴らしい。(2階から見たので。)ルネサンスの二重奏、響きが素敵でした。

●とても素敵なサロンで!!両先生の演奏は素晴らしかった。


曲目
●ヤーコプ・ファン・エイク:「笛の楽園」より ロバーツ王子の行進曲,パラティン領のスタイル,アマリリ麗し,イギリスの歌
●オルランド・ディ・ラッソ:「2声のモテットとリチェルカーレ集」より 第20番,第3番〈目いまだ見ず、耳いまだ聞かず〉,第22番
●ジョヴァンニ・ボナヴェントゥーラ・ヴィヴィアーニ:「2声のソルフェッジャメント集」より第1番,第3番,第9番
●ミシェル・ブラヴェ:2重奏ソナタ 作品1の3
●ハラルド・ゲンツマー:「舞踏小品集」より 第8曲 アレグロ,第5曲 アマービレ,第6番 アレグロ
●「ファエンツァ写本」より:モテット/「モンセラートの朱い本」より:輝ける星/「ファエンツァ写本」より:アヴェ・マリス・ステラ
●トマス・モーリー:「2声部のカンツォネット集第1巻」より 僕が君の先に行くよ,ファンタジー〈哀しみ〉,ファンタジー〈狩り〉
●ゲオルク・フィリップ・テレマン:9つの2重奏ソナタより 第1番 TWV40:141

□演奏者プロフィ―ル
本村睦幸  Mutsuyuki Motomura (リコーダー)
アムステルダム音楽院卒。W. ファン・ハウエらに師事。アムステルダムを拠点とする十余年に渡る活動を経て、2001 年に帰国。リコーダー音楽が花開いたルネサンス・バロック時代の室内楽の楽しみを現代に活かすことを夢見て、愛好家の方々にとっての聴く 喜び、奏でる喜びの双方を見据えた活動を展開している。2009 年には「東京リコーダー音楽祭2009」(読新聞社主催)のディレクターを務めた。現在は、リコーダーに本来的な小さなサロンのあり方を探る〈小さな室内楽〉シリーズを東京での活動のベースにおきながら、リコーダーの様々なレパートリーを網羅的に取り上げる〈本村睦幸リコーダーシリーズ〉や、古楽器に限らない多様な演奏家との共演、現代作品の委嘱などをも通してリコーダー音楽の可能性を追求している。CD に「オランダバロックの愉悦」、「バルサンティ:リコーダーソナタ全6曲」、「無伴奏リコーダー600 年の旅」があるほか、今年は「テレマン:無伴奏フルートのための12 のファンタジア全曲」のリリースを予定している。 
本村睦幸公式WEB サイト こちら


太田光子  Mitsuko Ota(リコーダー)
上野学園大学、ミラノ市立音楽院を卒業。第16回国際古楽コンクール<山梨>第1 位。ボッセ指揮神戸市室内合奏団等に客演、リリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムに参加。”Arcomelo” にソリストとして参加、表現力と高度なテクニックにおいて高い評価を得て、イタリアのレーベルLa Bottega Discantica よりCD「ヴィヴァルディ/リコーダー協奏曲集」(レコード芸術誌特選盤)を2013 年にリリース。音楽の友誌「35 人の音楽評論家・音楽記者が選んだコンサートベストテン」に、ソロ・リサイタル「リコーダーの飛翔」がノミネート。CD に「イタリアへの夢 II」(レコード芸術誌特選盤、第49 回レコード・アカデミー賞ノミネート)、山岡重治氏との「2 本のリコーダーによるトリオソナタの旅」(レコード芸術誌特選盤、第51 回レコードアカデミー賞ノミネート)等がある。リコーダーを山岡重治、P. メメルスドルフの両氏に師事。現在上野学園大学講師。
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□演奏会で使用されたリコーダー

※左端から11本のリコーダーが本村睦幸所有。右端から8本の黒い布の上に乗っているリコーダーが太田光子所有。


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